人気トランペッター、ライアン・カイザーをフューチャーしたアップタウン・クインテットのファンキーなライブ・アルバムです。
1曲目が始まった瞬間、いやーきたぞ、きました。「俺は待ってたぞー」てなもんです。久しぶりにファンキー・スピリット汪溢なジャズを堪能しました。
バリバリの若手たちが繰り広げるハード・バップに僕はノックダウンです。しかも4と6を除けばすべて彼らのオリジナルです。それなのにまるで50年代に聴いたような気にさせる曲ばかりです。「モーニン」なんかの雰囲気で、リー・モーガンのいた頃のジャズ・メッセンジャーズを彷彿とさせます。ベニー・ゴルソンの曲といわれても納得できますね。
僕が彼らの演奏にはまったのは、最近ではあまり感じられないヤニ臭さがプレイから感じられたところです。スマートな演奏が多い中ちょと斜に構えたようなプレイぶり。ジャズの持つある種の猥雑さを彼らの演奏の中に感じました。特にアルトのイアン・ヘンドリクソン=スミスよいですね。シャープナインでのリーダーアルバムでも注目されていましたが、今度のライブでその感を強くしました。色気のあるプレイですね。
トランペットのライアン・カイザーも気合いの入ったでもリラックスした演奏です。やっぱイアンのアルトに鼓舞されているのでしょうか。でもライアン・カイザーやはり真面目、リー・モーガンの茶目っ気はないです。ただ昔より音に艶が出てきたのではないでしょうか。4の軽くいなすような吹き方にライアンやるじゃんって思いました。でももうちょっと羽目を外してもいいと思うんですが、それができないのがライアン・カイザーの良さかも。
さてピアノのスパイク・ウィルナー、多分このグループの実質的なりーだーではないでしょうか。2・3・7でオリジナルを提供しています。特に3の演奏を聴いてください。ロングフレーズで音をどんどん積み重ねていきます。シングルトーンの切れ味もよいです。観客の歓声もわかる気がします。これから注目のピアニストの一人ですね。
とにかくメロディアスで楽しさ抜群のアルバムです。
ボリュームをいっぱいに上げて聴いてください。
今日のファンキー・ジャズとしてKOBA激オススメです!
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