クリス・クロスの看板トランペッター、ジョン・スワナのニュー・アルバムです。
オランダのクリス・クロスというレーベルのファンは多いと思います。一本芯の通ったレーベル・ポリシーが素晴らしいと思います。つまり現代のハードバップをとことん追及するというポリシーを常に持ち続けていることです。
このレーベルからメジャーになったプレーヤーも数多いです。エリック・アレキザンダー、ジム・ロトンディ、デヴィッド・ヘイゼルタイン、ビル・チャーラップ等々です。ジョン・スワナもその一人です。
さて今回のアルバムですが感想を一言でいうと「ハード・バップの王道を行く爽快なアルバム」ということです。1曲目から「おお、ハードバップじゃん」「お主、やるな」(ニヤリ)です。
アルバム構成は10曲のうち6曲がジョン・スワナのオリジナル3曲がメンバーのオリジナルで、唯一のスタンダードが僕の大好きな「EVERYTHING HAPPENS TO ME」ということで余計に嬉しくなりました。
アルバムタイトルに「JOHN SWANA & PHILADELPHIANS」とあるように全員がフィラデルフィアに関係のあるメンバーで構成されています。フィラデルフィアはデトロイトと並んでジャズメンの宝庫です。フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、リー・モーガン(tp)、レイ・ブライアント(p)、ベニー・ゴルソン(ts)、ヒース兄弟(パーシー・ヒースが先日亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします)などです。
二人のテナーマン「BOOTSIE BARNES」「LARRY McKENNA」は地元フィラデルフィアでも有名なミュージシャンで特に「BOOTSIE BARNES」はジョン・パットンとも共演し現在はビル・コズビーのバンドで活躍しているそうです。ジャケットを見ると皆さんベテラン・プレーヤーですね。無名ながらドラムの「BYRON LANDHAM」切れの良いドラミングで好感が持てました。ベースも太い音で思わずスピーカーに耳をそばだててしまいました。なお検索中にフィラデルフィアのジャズミュージシャンを集めたサイト「Philly Jazz.org」を見つけました。興味のある方はご覧下さい。
演奏はとにかく最初から最後までハードバップです。ただ10曲目だけはちょっと趣が違いますが。9曲目「BOOTSIE'S BOLERO」などべーニー・ゴルソン・タッチの曲で新しいジャズのスタンダードとして残るような哀愁のあるテーマの曲です。
まさに全編ハードバップの王道を行く演奏で久しぶりにハードバップを存分に堪能しました。元気になれるアルバムです。
こういうアルバムの常道としてボリュームを目一杯上げて音を浴びてください。
大オススメです。
p.s.
タイトルの「PHILLY GUMBO」ですが直訳すると「フィリーのオクラ」です。なんで「オクラ」なんでしょうか?スラングなんでしょうか。わかる方教えてください。
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