1971年に再発されるまでこれでジャズ喫茶に客が呼べたという伝説のライブ盤です。ハードバップ勃興期、若手たちのエネルギーに充ちたプレイが魅力的!
ジョージ・ウォーリントンはバップの最初期から活躍した数少ない白人の一人で、40年代を通 してもっとも信頼に足るピアニストの一人だった。また「God Child」「Lemon Drop」の作曲者としても名高い。その彼が1955年当時イースト・コーストの黒人の若手たちを率いたハードバップ・セッションがこのアルバムである。
吹き込み当時メンバーの年齢だが、ドナルド・バード22才、ジャッキー・マクリーン23才、ポール・チェンバース20才、アート・テイラー27才という若さである。
このアルバムの特徴は若手たちのヴァイタリティ溢れるプレイだ。新時代を切り開こうとするエネルギーに充ちたプレイがそこかしこに聴かれる。たしかにまだ荒々しい部分はあるもののそれが逆に魅力となっている。ウォーリントン自身はグループのまとめ役といったかんじでメンバーたちにのびのびとプレイさせている。それもこのアルバムの成功の一因だ。
曲はどれもハードバップの典型的なアドリブである。ドナルド・バードはかなりクリフォード・ブラウンの影響をうけたプレイだ。マクリーンの哀愁を帯びた音色も聴かれる。
またオリジナル盤にクレジットされている「featuring The Peck」だが、これはペッキングという奏法でフレーズをブツブツと切りながらお互いが絡み合うというものだ。2の「Sweet Blanche」顕著に聴かれる。
また3「Jay Mac's Crib」はドナルド・バードが「朝日のごとくさわやかに」をアレンジしたもの。まるでドナルド・バードのオリジナルのようにきこえる。
6「Bohemia After Dark」はオスカー・ペティフォードのオリジナル。ケニー・クラークやキャノンボール・アダレイのアルバムでおなじみの曲だ。
なおこの曲のあとに短く流れるのがバンドのテーマで「Peck」である。
7は別 テイクだが以前アナログ盤で全曲別テイク集が出たことがある。
なおこのアルバムは再発に当たってジャケットが変更されてしまった。実に残念だ。オリジナルジャケットでの復刻を声を大にして望む。
ちなみにこのオリジナル盤を持っていますが、さすがに臨場感が国内盤と違ってすごいです。まるでカフェ・ボヘミアに自分がいるようです。ちょっと自慢してしてしまいました。
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