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ウエスト・コースト・ジャズの全盛時代を記録した幻のレーベル「ノクターン」に残されたバド・シャンクとルー・レヴィの10インチをカプリングした2in1。
バド・シャンク、1926年5月27日オハイオ州デイトン生まれ。
作編曲をショーティ・ロジャースに師事。チャリー・バーネット楽団、スタン・ケントン楽団に参加後、ハワード・ラムゼイのライトハウス・オールスターズで活躍。50年代は自己のグループで西海岸を中心に活動。パシフィック・ジャズにアルバムを残す。60年代はスタジオ・ワークの傍らツアーを行う。74年に人気コンボLA4を結成、コンコードに吹き込む。83年以降は自己のグループで活動現在に至る。
バド・シャンクといえばパシフィック・ジャズに残したアルバムが有名で、今でも彼のアルバムを愛すファンが多い。シャンクはペッパーと並んでウエスト・コーストを代表するあると奏者だが、彼のプレイの特徴はそのままウエスト・コースト・ジャズの特徴である「カリフォルニア太陽のように爽やかで屈託のないプレイ」だ。ペッパーのような憂いはあまり感じられない。そこが魅力でもあり限界かもしれない。またフルートを吹いたときのレイジーな味わいも忘れがたい。
このノクターンの10インチは彼の代表作の一つだ。師匠のショーティ・ロジャースと組んだクインテットは典型的なウエスト・コースト・ジャズだ。明るく爽やかにスイングするソロにフィルインするハイセンスなアンサンブル、グループとしての統一感など。たぶんアレンジはショーテイ・ロジャースだろう。また彼のペットもよく歌っている。パシフィック・ジャズの「BUD SHANK QUARTET」と並ぶ彼の代表作。2曲目のフルートのレイジーな雰囲気もグッドだ。
ルー・レヴィ、1928年3月5日イリノイ州シカゴ生まれ。
40年代末にプロデビュー。ウディ・ハーマンやチャビー・ジャクソンに在団ご、エラ・フィッツジェラルドやペギー・リーの伴奏をつとめる。60〜61年はJATPに参加、その後再びペギー・リーの伴奏をつとめる。70年代にスパー・サックスに参加し来日もした。RCAなどにリーダーアルバムがある。
ルー・レヴィもウエストで活躍したピアニスト。だが彼の代表作はウエスト・コースト・ジャズが下火になった50年代末以降にRCAに吹き込まれたものが多い。僕自身はここでドラムを叩いているラリー・バンカーがヴァイヴを弾いた「JAZZ IN FOUR COLORS」が好きだ。彼のプレイの良さはピート・ジョリーなどど相通 じる、小粋にスイングする点だろう。心地よいスイング感は魅力だ。ただ長い間歌伴を中心に活動したため地味な存在になってしまった。しかし歌伴を長くやったピアニストに共通 の洒落た節回しは捨てがたい。
さてこのノクターン盤、幻のノクターンの中でもチョーがつく幻盤で、その昔ジャズ評論家の佐藤秀樹さんが必死になって捜したレコードとしても有名。ルー・レヴィのデビューアルバムということだ。
このアルバムのルー・レヴィはバド・パウエルの影響を感じさせるバピッシュなプレイ。後年の流麗なタッチより若々しい勢いのあるソロが好ましい。がレスピーの9や11などを演奏しているのもその現れだろう。白人ピアニストに共通 するハイテクニック を駆使してよどみないソロが続く。1曲あたりの演奏時間が短いが、逆にまとまった感がある。是非この地味なピアニストを聴いて欲しい。
ウエスト・コースト・ジャズを記録したもう一つのレーベル「ノクターン」その中でもベストのアルバムをカプリングして復刻したOJCに拍手を送りたい。
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