レッド・ガーランドがリーダーになった熱いオールスター・ジャム!
プレティッジのオールスター・ジャムセッションの一枚で、「ALL DAY LOG」「ALL NIGHT LOG」の姉妹作です。
「ALL DAY LOG」もレコメンドしましたが「ALL NIGHT LONG」との2枚はギターのケニー・バレルがリーダーとなったものでした。
今回のみなぜリーダーがレッド・ガーランドかわかりませんが3枚ともジャケットがグッドなところは共通しています。やはりよい顔のジャケットはジャズのもう一つの魅力ですね。
プロデューサーのボブ・ワインストックはたびたびオールスターによるジャム・セッションのアルバムを作っていますが、彼の頭の中にノーマン・グランツによるJATPの成功があったのではないでしょうか。
モダン・ジャズによるJATP的アルバムを作ってヒットを飛ばそうと考えたのではと思われます。ただこのアルバム群がブルーノートにはないプレスティッジの個性となったのも事実です。
さて「ALL MORNIN' LONG」と題された今回のアルバムですが、クインテットということで典型的なハード・バップ・コンボの構成となっています。ただベースがいつものポール・チェンバースではないのがちょっと残念ですが。
3部作のなかではジョン・コルトレーンの参加もありこのアルバムが一番出来はよいように思われます。このアルバム収録当時レッド・ガーランドはこのメンバーでクラブ出演していたそうです。その関係でベースがジョージ・ジョイナー(ジャミル・ナッサー)となっています。
曲は長尺のブルースナンバー「ALL MORNIN'LONG」でスタート。いきなりのトレーンのソロにガツンときます。長年の悪癖(薬と極度の飲酒)を断ち切ったコルトレーンのソロは実に快調で素晴らしいです。
続いてドナルド・バードのソロです。若手のバリバリで活躍していたバードのソロは、自信に充ちたものになっています。彼の場合どうしても小粒な感じがしてしまうのですが、やはり若さは素晴らしいですね。
続くガーランドのソロですが、シングルトーンのソロをはさんでブロックコードを織り交ぜていくのですが、ブロックコードになるたび段々とソロが高揚していいきます。ブロックコードもいつもよりちょっとだけダークな色合いがでています。それでもどこか上品さが漂うのがガーランドの個性でしょうか。
ガーランドのホンキートンク風なバッキングにのってジョージ・ジョイナーの太いベース・ソロが始まります。かなり長いベースソロです。珍しいですね。
2曲目はガーシュインのバラード「誰も奪えぬこの想い」ちょっと変わったアレンジです。
ここでもコルトレーンのソロから始まります。トレーンはシーツ・オブ・サウンドを思わせるようにかなり早いパッセージを吹いています。57年初頭のころとは別人のように自信をもってソロを吹いています。
ドナルド・バードはクリフォード・ブラウンの影響を受けたブリリアントなソロです。高らかに歌い上げるといった表現が適当でしょうか。
ガーランドはやはりこういった曲に本領を発揮しますね。彼らしいソロです。
最後はタッド・ダメロンの有名なバップ・クラシックス「アワ・デライト」です。ソロ・オーダーは全く同じです。
コルトレーンは相変わらず早いパッセージを吹きまくっています。
全体を通して好調コルトレーンが素晴らしいですね。
なおこの時レッドのグループは11月と12月の2回の録音(2日間)で4枚分の録音をしています。「SOUL JUNCTION」「HIGH PRESSURE」「DIG IT」がそうです。
必死にソロを構築していく若きトレーンを支えたレッド・ガーランドとのマラソン・セッションをお聞きください。
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