西海岸のベーシスト、カーティス・カウンスの代表作。
白人主導のウエスト・コーストにあってリロイ・ヴィネガーと共に様々なセッションに起用された黒人ベーシスト。白人の乾いた演奏に黒人の思いリズムが必要とされたのか、その堅実なプレイが評価されたのかかなりのセッションに参加している。
ウエスト・コーストはスイングしないという言われ無き中傷は彼らの活躍を見れば自ずと解ると思う。特にカール・パーキンス・ハロルド・ランドと組んだグループの演奏は良質のハードバップだ。
コンテンポラリーに3作残したアルバムはいずれも甲乙付けがたい内容のハードバップアルバムで夭折したカール・パーキンスのソロが存分に聴ける点でも貴重だ。
カール・パーキンスは小児麻痺のため左手が不自由でそれを克服して独自の奏法を編み出したミュージシャン。左手の打楽器的な使い方と右手のリリカルさとが不思議な効果を与える。
またこのグループに参加しているハロルド・ランド、西海岸最高のテナー奏者の一人だと思うが日本ではあまり人気がない。寂しい限りだ。ハードボイルドな彼のテナーをぜひ聴いて欲しい。
そして一時はコメディアンとして活動していたジャック・シェルドン。ズートやアート・ペッパーとも共演した有能なトランペットだ。ハスキーなトーンで素晴らしいソロをとる。
こうするとこのグループの3作はメンバーは同じで中身も大差ない。ただ演奏のまとまりから今回「LANDSLIDE」をリコメンドに選んだ。ジャケット的に言うと「YOU GET MORE BOUNCE」のちょっとエッチなジャケットに惹かれる。あとは好みで「CAL'S BLUES」も捨てがたいです。
実際カーティス・カウンスなんてジャズの教科書に出てこないし若死にしたし、活動の場が西海岸のためあまり注目された人ではない。ソロもほとんどとらない点はリロイ・ヴィネガーとにている。
僕もこのアルバムは正当なハロルド・ランドファンとして彼の参加したアルバムを集める過程で手にした。そしてやはり彼のテナーは男だと再認識した次第です。カーティス・カウンスのリーダーアルバムはもう一枚変なジャケットの「EXPLORDING THE FUTURE」があるがそちらはトランペットがロルフ・エリクソン。ジャック・シェルドンがトランペットの分だけコンテンポラリー盤に軍配が上がりそうだ。
曲目は2を除いてすべてジャズメンのオリジナル。タイトルの「LANDSLIDE」なんかハード・バピッシュなテーマでハロルド・ランドのオリジナル。
地味なベーシストながら堅実にグループを盛り上げる。そしてリズムが太い。たまにはこんなアルバムもいかがでしょうか。
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