アンドレ・プレヴィン(ANDRE PREVIN) / KING SIZEのページです
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KING SIZE

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ANDRE PREVIN / KING SIZE OJCCD691-2
パーソネル
Andre Previn(p) Red Mitchell(b) Frankie Capp(ds)
recorded 11/26/1958
トラックス
1
I'll Remember April
2
Much Too Late
3
You'd Be So Nice To Come Home To
4
It Could Happen To You
5
Low And Inside
6
I'm Beginning To See The Light


アンドレ・プレヴィンのリーダー・アルバムで最高の一枚。クラシック界の俊英アンドレ・プレヴィン。実は50〜60年代映画音楽とジャズで人気があった。特にシェリー・マンと組んだミュージカルのジャズ化アルバム「マイ・フェア・レディ」は人気が高い。アレンジ過多のそのアルバム僕は好きではないがジャズ・ファン以外には結構受けがよい。

アンドレ・プレビンはコンテンポラリーを中心にかなりの数のジャズ・アルバムがある。エピックの「4 to GO」など好きな演奏だ。70年代以降も時にジャズのアルバムを出しているがクラシックの余技的な印象は免れない。

ディブ・ブルーベックと並んで黒人にはほとんど人気のない白人ミュージシャンの典型的な存在。なんか悪口ばかりだがアメリカとはそういう国なのだ。

しかし黒人にはまねの出来ないソフィスティケイトされたプレイはやはり魅力的だ。やや生硬なピアノだが、ピアノをピアノらしく鳴らす技術はすごい。小体なスタンダードを弾いたときの粋な演奏は白人ならではのものか。

だから彼の演奏はピアノトリオが一番よく似合う。RCAなどの小品も味わいがあるアルバムがある。

このアルバムは彼のリーダー作の中ではもっともジャズ度の高い一枚だろう。時に打楽器的にピアノを弾いてみせる。また黒っぽい表現をしている。白人らしさを全面にだした彼の演奏の中では異色作か。

しかし黒っぽい演奏といってもそれは白人が頭の中で考えた「計算された黒ぽさ」なのだ。その黒さを受け入れるか拒否するかでこのアルバムの評価かは分かれる。

たしかにこのアルバムを酷評する向きもある。でも僕はこのアルバムを評価したい。2・5の自作ブルースなど黒さを強調した曲だ。でもさらっとしたプレイにジャズを感じてしまった。

ちょっとハンプトン・ホースを思わせるフレーズもでてくる。そういえばハンプトン・ホースもショーティ・ロジャースのバンドにいたはずだ。もしかするとこのアルバムはアンドレ・プレビンのジャズへのラブ・レターかもしれない。

すべての曲にアンドレ・プレビンの計算されたアレンジが施されている。ただそれがさらりとおこなわれているのでかえってまとまった印象を受ける。

とくにスタンダードのプレイではイントロの黒い表現からアドリブでの歯切れのよい白人らしいプレイの対比がおもしろい。その辺も彼一流の計算だろう。3の「帰ってくれればうれしいわ」なんかその典型だ。ダン・ダンとピアノを打楽器的に弾きながらとるソロ、次第にスインギーになっていくところなんかかっこいいです。

なんか計算高い演奏に思われそうだが、適度なアレンジが程良く聴いたスインギーなピアノ・トリオです。

それからこのアルバムのもう一つの魅力は録音の良さです。レッド・ミッチェルのベースがぶるんと唸るし、フランキー・キャップのブラシもきれてます。なお今回はオリジナル盤を聴きながらこのコメント書いてます。(自慢してしまった)

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