今一番いきのいいトランペッター、ファブリッツィオ・ボッソを紹介します。
イタリアは現代のハード・バッパーの宝庫とでもいいたいぐらい、活きのいいハード・バピッシュなアルバムが続々とリリースされてます。そのなかでもトランペットのファブリッツィオ・ボッソはイタリアのジャズシーンを代表するミュージシャンの一人ではないでしょうか。
ハードドライビングにバリバリと吹きまくるというのがファブリッツィオ・ボッソのスタイルです。彼のドライブ感溢れるプレイはほんとスカッとします。
今回のアルバムはギター・トリオとの共演ということで「えっ」と思われる方もいると思います。ギターということでどうしてもスイートになるのではと思ってしまいます。僕もそうでした。
たしかにファブリッツィオ・ボッソもギターとの共演というので、フリューゲルホーンを主に吹いて柔らかさを演出しています。それでも彼の本質は変わらず、畳み掛けてくるソロはやっぱ気持ちいいです。
なおメンバーはすべてイタリアを代表するアーティストです。ギターのイリオ・デ・パウラはイタリアナンバーワンのギタリストといっても差し支えないでしょう。
このアルバムは8「LOOSE WALK」を除いてジャズ・ファンにおなじみの曲ばかりです。選曲はいつもより遅めの感じです。その辺はギターとの共演ということもあるでしょう。
でも最初のドラムでその辺の杞憂は吹っ飛んでしまいました。すぐにボッソの熱いソロが展開されます。フリューゲルホーンの音色ですが鋭いアタックでガンガンいってます。
またこのアルバムの特色の一つとしてアレンジの妙をあげたいです。
2のブルー・ボッサのジャズロック風な編曲、5のスローなアレンジ、7のボサノバ風なアレンジも見事です。6のスピーディーなプレイなど「春よ来い」という気分にさせられます。
ギターのイリオ・デ・パウラも素晴らしい指使いで素早いパッセージを弾きまくり、ファブリッツィオ・ボッソを盛り上げます。
なおベースもさることながらドラムのマッシモ・マンジの切れのあるシンバルプレイも聞き物です。
ファンとしては3の「枯葉」が気になるところでしょうが、ぜひ順番通り聴いてみてください。ブルー・ボッサの後の方が演奏が引き立ちますよ。
かなり早いテンポで演奏されます。ボッソのミュートプレイがイカスのですが、ドラムがブラシからスティックに持ち替えて行くところもカッコイイですよ。早いテンポの枯葉も捨てがたい魅力です。
春の息吹を感じさせる、イタリア4人組みの快演を存分にお楽しみください。
音量は目一杯高めでね。
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