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オルガン嫌いにすすめるオルガン・アルバム!!
シャーリー・スコット(org,p)
1934年3月14日ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれ。
1956年〜60年エディ・ロックジョー・デイヴィス(ts)のグループ参加して脚光をあびる。58年から自己のトリオを結成し、プレスティッジに吹き込む。スタンレー・タレンタイン共演し結婚。その後離婚する。様々なテナー奏者のバックでプレイする。現在まで自己のトリオで活動。女性オルガン奏者の第一人者。
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はっきり言って僕はオルガンがあまり好きではありません。特に黒人のコテコテジャズはだめです。
黒人のホンクテナー奏者は特にオルガンがお気に入りで、それもあって僕はオルガンが苦手になりました。
持っているオルガンのアルバムと言ったら「ジミー・スミス/ザ・サーモン」とAGATAでレコメンドした「MEL RHYNE / ORGAN-IZING」ぐらいです。
シャーリー・スコットも1枚だけ昔持っていました。夫君のスタンレー・タレンタインと吹き込んだインパルス盤です。それも現在は持っていません。まあまあのアルバムでしたが。
ただ彼女のアルバムで一枚だけ探しているのがあります。「SHIRLEY SCOTT PLAYS HORACE SILVER」です。昔WAVEから再発されましたが買い逃してしましました。
今回このアルバムがなぜレコメンドされたか白状しますと、実はCDケースを割ってしまい仕方がないので開封して聴いてみました。
ところが瓢箪から駒といいますか1曲目がかかった瞬間から「ウッ」とのけ反ってしまい。「これだー!!」とばかりにレコメンド決定です。
もう出だしでノックダウンでした。絡みつくようなオルガンの音は「SWEET LORRAINE BLUES」とでも名付けたいほどです。でもオーバー・ファンクじゃないんですよ。だから好きなんです。
このアルバムはプレスティッジの傍系レーベルMOODSVILLEからリリースされた2枚のアルバム「THE SHIRLEY SCOTT TRO」「LIKE COZY」をカプリングした2in1です。
MOODSVILLEということで収録曲はミディアム・スローからスローなナンバーが多いです。またほとんど有名なスタンダードばかりです。
僕はオルガン・アルバムでもっともいやなところはベース奏者がいないところです。オルガニストが足でふむ均一的なベースラインがどうにも我慢できません。
シャーリー・スコットはかならずベース奏者を加えます。そこも好感が持てる点です。しかもジョージ・タッカーとジョージ・デュヴィヴィエですので文句の付けようがありません。ドラムのアーサー・エッジヒルも堅実なサポートをしています。
当時のレギュラー・メンバーによる吹き込みなのでトリオとしてまとまっています。
オルガンのアルバムをレコメンドしてこんなこと言うとルール違反かもしれませんが、ピアノの演奏が混じっているのもじつに良いです。ですのでピアノ・トリオとしてもオススメです。
小体ですがソフィスティケイトされた彼女のピアノ・ソロも聴き所の一つです。ブロック・コードの使い方がうまいです。ギルド・マホーネスなんかに通じるピアノです。ただ惜しむらくはMOODSVILLEというレーベルの制約もあってソロがはじけない曲もあります。レーベル的にはジャズ風のムード音楽という位置づけなのです。
なおもう一つこのアルバムから発見がありました。それはベースのジョージ・デュヴィヴィエです。彼のベースがこんなに太いとは知りませんでした。思わずジョージ・タッカーの間違いじゃないかとクレジットを見直してしまいました。ジョージ・タッカーのベースより太いのです。驚きでした。
もう一つ告白することがあります。これのオリジナル盤を買ってしまいました。そんなに高くはないですけど。オリジナル盤のジョージ・デュヴィヴィエは「ぶるん」とふるえてくれました。
MOODSVILLEではありますがトミー・フラナガンなどのアルバムと並んで立派なジャズ・アルバムになりました。
気軽に聴ける一枚としてオススメです。
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