豊潤な音のきらめき、ヨス・ヴァン・ビーストの新作は寛ぎとと安らぎの一時を僕らに与えてくれる!
第1作の「BECAUSE OF YOU」でヨス・ヴァン・ビーストにはまったピアノ・ファンも多いことでしょう。かくいう僕もその一人です。
相変わらずチョー有名なスタンダードを中心にプレイしている。曲だけ見たら「なんだカクテル・ピアノか」なんてささやきも聞こえてきそうです。
多分彼はホテルのラウンジなどでプレイするピアニストではないかと思う。しかし彼のピアノを聴いたらならジャズファンならずともきっと足を止めてその音に聴き入ってしまうだろう。
聴くものを必ず寛がせる職人技、ピアノの音のゴージャズさ。なんとなくハイソサエティな気持ちにさせてくれます。
今度の新作もタイトル通りやさしくスイングしてしています。特に出だしの「STELLA BY STARLIGHT」が素晴らしい。
彼のピアノを聴いているとどうしても贅沢なという表現を使いたくなってしまう。だって聴いてみればどうしたってこの音の粒立ちは贅沢です。
3なんて下手なピアニストが演奏すると下卑た演奏になってしまうのに立派なジャンプチューンになった。とくにブロックコードによる演奏がグッドですね。
人によってはやはり4の枯葉から聴く方もいるだろうな。ビーストの演奏はこの曲を演奏するときの王道をいっている。
5のミス・ジョーンズですが、ちょっと意表をついたアレンジです。このバスドラをちゃんと鳴らすのはオーディオ的課題ですね。
9のフラミンゴ、まるでブルースのようなアレンジです。シカゴのブルースピアニストの演奏のようですが、ビーストはさらっと流してブルースっぽい雰囲気をうまく醸し出しています。でもおしゃれな演奏ですね。
最後にさりげなく彼のオリジナルが収められている。しかもソロです。このあたりがピアニストとしての彼の矜持でしょうか。もうすこし彼のソロピアノ聴いてみたい気がしました。ラストを飾るのにふさわしいソロです。
今回もゴージャスな音の世界にどっぷりとつかって幸せな一時をすごしました。ジャズに寛ぎと安らぎを求めるリスナーに絶対のオススメです。
CD ¥2500  |