エストニアのピアニスト、トヌー・ナイソーのピアノ・トリオです。
澤野工房からまた新しいタレントが紹介されました。バルト三国の一番上に位置するエストニア出身のピアニストです。ライナー・ノーツによりますと60年代から活動していたようです。写真からもかなりのベテランのようですね。
エヴァンス・タッチのピアニストです。ヨーロッパのピアニストに共通のクラシックの素養を感じます。また北欧系のロマンティックで透明感の漂うプレイです。
曲目も我々ジャズファンに馴染みのスタンダードがずらりと並んでいます。つきあっているメンバーも全員エストニア出身でしょうか。多分長年一緒にプレイしているのでしょう、トリオとしてのバランスも非常にとれています。ベースとのコンビが抜群ですね。ドラマーですが出しゃばらず、ソロでも節度をわきまえたプレイがいいですね。
エヴァンスの系統のピアニストですが彼よりも乾いたロマンティシズムを感じます。また軽さもあります。非常にリラックスして聴けるピアノです。アフタヌーン・ティにいかがでしょうか。
このピアニストのプレイを聴いていて、イントロのうまさに脱帽しました。アルバムのライナーでは1・4・6のイントロを褒めていました。僕的には2・4・9のイントロが素晴らしいと思います。
また演奏ではやはり2が断然優れていますね。それに次ぐのが僕は4・9のバラードだと思います。
2「MY FAVORITE THINGS」ですが、ジャス・ロック風なアレンジから可憐なメロディが流れてくるイントロが好きです。ベース・ソロの後のナイソーのソロがいいです。フレーズを長くとるソロですね。メロディを積み重ねていくところが聴いてい気持ちいいです。これはどの曲にもいえることです。
また彼の特徴としてどんな曲を演奏してもエモーショナルなものにはならず常にクールなソロです。たしかに曲が進むにつれてこれでもかと音符を連ねていきます。でもそれが実にクールネスなんですね。
だから黒人系のピアニストが好きな方にはちょっと物足りないかも。
僕としては肩肘張らずフン・フンと鼻歌でもようにかるく聴いてほしい1枚です。
BGMにオススメです。
CD ¥2500  |