澤野工房にしては珍しくピアノ・デュオのリリース。澤野さんにうかがったら「ちょっと冒険ですわ」と言いつつ苦笑されていた。僕もデュオということでちょっと構えて聴いたのだが、すばらしい演奏だ。フラのひかえめなベースもいい雰囲気だ。これを聴いていたら何故かエヴァンスのアローンを思い出してしまった。グレイエの優しく、しっとりとした語り口がほほえましい。一人静かにブランデーでもかたむけながら聴きたいアルバムだ。唯一のスタンダード「Im A Fool To Want You」は映画のワンシーンを見ているような演奏で、このアルバムの最後を心地よい余韻とともに締めくくってくれた。
CD ¥2500  |