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ルネ・ユルトルジェ初めてのピアノ・ソロアルバム。
ピアニストにとってソロピアノは究極の表現方法だろうと思う。それだけにジャズのソロピアノは時に演奏者の思いが強すぎてリスナーにとってきつくなってしまうことがある。
今回のユルトルジェのソロピアノは幻想的で、ロマンティックで詩的な作品となったがそんな重苦しさを感じさせない。
全体が一つの物語のように有機的に繋がっていく。「CHIMERIC」という曲がところどころに挿入されている。空想的なとでも訳すのだろうか。この曲を変奏曲のようにしてユルトルジェは場面 を変えていく。
僕はただその中でユルトルジェが見せてくれる情景に身をまかせているだけだ。実に心地よい。
ユルトルジェの音に厳しさはない、あるのは優しさだ。
最後の「CHIMERIC」が終わったときユルトルジェの夢の世界から現実へと戻った。
ジャケットから渾名されるアルバムがある。マーティ・ペイチの「お風呂」「踊り子」は徳有名だが、このアルバムは差詰め「蚊取り線香」ですか(笑)余談でした。
CD ¥2500  |